本日の作業はメルセデス・ベンツ Cクラスワゴン C200 前後ブレーキパッド・ローター交換です。
ブレーキローターを取り外し、交換部品に交換いたします。
取り外した前後のブレーキローターとブレーキパッドです。
輸入車と国産車で違う部分のひとつとして、【ブレーキローターの摩耗】があります。
ブレーキはタイヤと一緒に回転する「ブレーキローター」という円盤状の部品を、「ブレーキパッド」で挟み込んで作動させており、このブレーキはディスクブレーキと呼ばれます。
小型車や軽自動車などは後ブレーキにドラムブレーキと呼ばれる別の機構を採用している車もありますが、輸入車は前後ともディスクブレーキの車が多いです。
ディスクブレーキではブレーキパッドを摩耗させながら制動力を上げるため、限界値近くまでブレーキパッドが摩耗してくると交換が必要となってきます。
通常、ブレーキパッドは4㎜以下となれば交換時期となり、これ以上摩耗が進めば熱による制動力不足や異音が発生する可能性もあるので、早めに交換することをおすすめしています。
走行環境や乗り方にも大きく影響されますが、通常の走行では2~3万キロ走行で交換となります。
輸入車ではブレーキパッドだけではなく、ブレーキローターも交換になるケースが多いです。
なぜそうなるかと言うのは、輸入車ではブレーキローターもパッドと一緒に摩耗しながらブレーキの制動力を上げているので、あまり摩耗しない国産車のブレーキローターと比べて非常に減りが早いのです。
輸入車では、ブレーキパッドのみ交換した場合はローターとの当り面の問題で異音が発生したりブレーキフィーリングが悪化する事がありますので、できるだけ同時交換をおすすめします。
ブレーキローターの摩耗が輸入車の方が早いのは、これは輸入車の部品に問題があるわけではなく、生い立ちに関係しています。
輸入車が製造されているヨーロッパやアメリカは、市街地を短距離走る日本と違い高速道路を巡行する乗り方がメインとなります。
そのため使用速度域が高く、安全ためブレーキの制動力を上げる必要があり、ブレーキローターも摩耗させながらより高い制動力を確保する構造となっているのです。
ブレーキローターが摩耗するのは安全性を向上させるためなのです。
ですので輸入車はブレーキ性能が高く、国産車よりも安心して走行できる事にも繋がっています!
ローターの減りを改善する方法は?
こちらはユーズドステーションでも輸入車オーナーに推めることの多い、低ダストタイプのブレーキパッドを使用することで改善できます。
低ダストタイプのブレーキパッドは、減りはそこそこのスピードで、ローターへの攻撃性も少なくなっています。
ローターへの攻撃性も少ないので、ブレーキダストも少なくホイールも汚れにくいのが特徴です。
効きの体感性能としては、純正の効きが非常に良い輸入車のパッドに対して9割くらいの性能と言ったところですが、ヨーロッパやアメリカなどとは違い市街地での運転が主な日本では十分な制動力だといえます。
もちろん急制動でグッとブレーキを踏んだ場合は、踏み込みの強さでABSが作動して車両を止めるという性能に対しては不足があるわけではありません。
ローター交換やホイールの汚れに悩まされている輸入車オーナーは一度低ダストタイプのブレーキパッドを試してみるのも良いかもしれないですね!
スタッフにいつでもご相談ください!