本日の入庫車両はこちらです。
ポルシェ 911
こちらの車両はオーバーヒートした為、お預かりしました。 オーバーヒートの原因はラジエーターリザーブタンクの劣化により、タンクがひび割れを起こしそこから冷却水が漏れ出したことにより、オーバーヒートしていました。
冷却水(クーラント)はエンジンを冷却するために必要です
車を走行させるには常にエンジンを冷却させ続けなければいけません。エンジンを冷却する手段は空冷、水冷とありますが、現在の自動車の大半は水冷での冷却方式が取られています。
自動車のよくあるトラブルにこの冷却水(クーラント)が漏れてしまうトラブルがございます。
冷却水の漏れる原因は、ゴムホースの劣化やシール・パッキンの劣化からにじみでてしまうものなど、原因は様々ですが、漏れてしまうと早急な修理が必要なトラブルの1つです。
冷却水なしでエンジンを冷却できずに自動車を走行させると、重大な故障につながります。
冷却水漏れの原因の一つにリザーブタンクからの漏れがございます!
リザーブタンクからの冷却水漏れ
劣化してくるとヒビ割れなどが起こりやすい
リザーブタンクは樹脂素材で作られており、そのため紫外線や熱などで劣化が進んでいきます。
写真は取り外したリザーブタンクと新品のタンクを比べた物ですが、かなり変色し劣化が進んでいるのがわかりますね。
極小のビビ割れなどでは、目に見えて冷却水が漏れたりせずに、熱が加わり膨張した時だけ漏れたりする場合もございます。
なかなか日常的にボンネットを開いてチェックするのは難しいとは思いますが、定期的に点検を行うのも事前にトラブルを発生させない為には必要です。
部品交換 〜修理作業〜
交換そのものは簡単
冷却水漏れの原因となっているリザーブタンクの交換を行います。写真の位置にタンクが設置されています。
交換にはホースを外して、新しいリザーブタンクと取り替えるだけですので交換にはさほど手間はかかりません。
交換の注意点としては、ホースを外した際に思ったより多くの冷却水が抜けていってしまうので、補充量には気をつけて作業を行います。
今回はタンクを新品に交換するのと同時にラジエーターキャップも新調しております。
水漏れトラブルは早期発見を
冷却水漏れで起こるトラブルは重大な故障につながる可能性が高いです。修理も高額になりがちです。ですが早め早めに対処しておけば被害は最小限で済みます。
年式が経過しているお車をお乗りの方は、定期的な点検や、車検時にはしっかりと点検しておくことが大事です。
ユーズドステーションでは車検のみならず、1年点検などの各種点検作業もおこなっております。ご自分で車両の点検を行うのは専門知識もいるため難しいと思いますので、ぜひ当社にお任せください。
専門スタッフがしっかりと対応させていただきます。
今回入庫の車両は、タンク交換後各種点検を行い冷却水の漏れももうないようですので修理完了となりました。
この度は入庫ありがとうございます。