冷却水漏れ、ウォーターポンプの交換

本日の入庫車両はスズキワゴンRスティングレーを入庫しました。こちらの車両はオイル交換で入庫したのですが、エンジオイルの交換作業中にウォーターポンプより冷却水が漏れているのを発見しましたので、そのまま車両をお預かりして修理いたします。
冷却水漏れ

オイル交換作業中にウォーターポンプから冷却水が漏れているのを発見。
画像は取り外したウォーターポンプです。
ウォーターポンプとは
エンジンをオーバーヒートさせないためにはエンジンを適温にまで冷やすために冷却水を循環させる必要があります。その冷却水を循環させているのがウォーターポンプです。
エンジン冷却の仕組み
車のエンジンは走行中や、アイドリング中でも常に燃料を燃焼させているため、非常に高温になっています。
そのまま高温になり続ければエンジンそのものを溶かしてしまうほどです。
その高温になったエンジンを冷却し適温に保つために、エンジンの内部を冷却水が循環し高温になったエンジンを冷却しています。循環して高温になった冷却水を今度はラジエーターで冷却して、再びエンジンに循環する仕組みになっています。
ウォーターポンプはエンジンの側面になり、タイミングベルトやファンベルトなどで稼働させられ、冷却水を強制的に循環させています。
ウォーターポンプが正常に作動しないと、冷却水が循環させれなくなるため、エンジンはすぐに高温になり故障してしまいます。
オーバーヒートやエンジンストップ、最悪の場合は炎上などのトラブルにつながりかねない故障を防ぐための重要な部品です。

こちらの画像はエンジンの側面にあったウォーターポンプを取り外した状態の画像です。
画像中央やや左にウォーターポンプがつきます。

新しいウォーターポンプを取り付けしました。
それに伴い、ボルトやガスケット、ベルトなども新品に交換しました。

画像は、取り外した交換部品です。
ウォーターポンプの故障のサイン
ウォーターポンプの故障のサインは、
- アイドリング中に、エンジンルームから甘い匂いがする。
- エンジンの下に冷却水が滴っている
- 白い固まりが付着している
- 冷却水の残量がすぐに減っていく
冷却水には、異常に気が付きやすいように少し甘い匂いが付けられています。そのため、漏れなどの異常が出ている場合は、乗車時や走行中に甘い匂いがします。甘い匂いがしたら冷却水が漏れている可能性があります。
車種によって違いがありますが、通常冷却水は緑や赤などの色がつけられています。
車を停めているところに色のついた水が滴っている場合は、ウォーターポンプやラジエーターが破損している可能性があります。
冷却水は、乾燥すると白く固まります。※今回は水色っぽくなっていました。
そのため、エンジン付近に白い塊を発見した場合には、水漏れを起こしている可能性があります。
冷却水は通常は蒸発によって徐々に量は減っていきますが、正常な場合は規定量から大幅に減るようなことはほとんどございません。 冷却水が著しく減っていくような場合は、漏れていると思われますので整備工場に点検してもらってください。
上記のような症状が発見された場合はすぐに整備工場にご相談ください。
ウォーターポンプにかかる費用
ウォーターポンプは部品自体は1万円程度のものが多いですが、車両によっては高額な車両もございます。
工賃などを含めて一般的な車両であれば1万数千円〜2万円程度が多いです。
車両によって金額は変わりますので作業前に見積はご相談ください。
修理金額が高額になってしまうので修理を先延ばしにすると、エンジンが故障してさらに高額な修理につながってしまうところでもございますので、そうならないように日頃からメンテナンスを心がけてください。
まずは冷却水の点検を行うだけでも、未然にトラブルは防げるかもしれません。
まとめ
今回はオイル交換時にウォーターポンプからの冷却水の漏れを発見しましたので、そちらの交換の紹介と、ウォーターポンプについて簡単な説明をさせていただきました。
日頃からメンテナンスをおこなうことで、些細な異変に気が付きトラブルを回避できます。
自分で点検ができない方は、ユーズドステーションにお気軽にご相談ください。
車検のみではなく、12ヶ月点検など、多彩な点検メニューがございますのでお任せください。