本日はBMW F10をお預かりいたしました。
メーターディスプレイにバッテリーの警告が表示されるとのことで入庫。
バッテリーをチェックしたところ、バッテリーの昨日が低下しておりましたのでバッテリーをオーナー様と相談し、交換することになりました。
BMWのF10はバッテリーをただ交換するだけではなく、車両にバッテリーを登録する必要がございます。
専用のスキャンツールを使い車両にバッテリーを登録していきます。
なぜこのバッテリーの登録作業が必要なかというと、最近のBMWは「充電制御」を行っています。
その名の通り、バッテリーの状況に応じて充電する量を制御しています。
基本的な考え方はスマートフォンなどでも見かける技術である「急速充電」と同じです。
最近の車にはアイドリングストップ機構を始めとしてバッテリーをたくさん消費する機構が多くなっています。
そのため、従来のバッテリー充電速度では充電が追い付かず、バッテリーが上がってしまうのです。
そこで車のバッテリーにも「急速充電」の考え方が取り入れられるようになりました。
しかし、単に「急速充電」をするだけではいけません。
なぜなら満タンになったバッテリーに「急速充電」をしても意味がないどころか無駄になった電力が熱に変わって過熱してしまいます。
そこで、バッテリーが満タンに近づいたら充電スピードを落とし、逆にバッテリーが空に近づいたら充電スピードを上げる制御をECUで行っています。
バッテリーを新品に交換した場合、ECUは古いバッテリーの充電量を認識したままなのに、実際には満タンに充電された容量も違う可能性がある新しいバッテリーに置き換えられてしまうわけです。
つまり、ECUの制御と実際のバッテリー容量に齟齬が生じてしまいます。
この齟齬を解消するためにバッテリーの登録作業が必要になります。
車両の高性能化が進み、バッテリー交換でも専用のスキャンツールがないと交換できません。
ユーズドステーションでは最新のスキャンツールをもちろん使用しておりますので、最新の車両でも対応可能です。
車両入庫ありがとうございました。